英語力の低下は、英作文の軽視が原因
文科省の「使える英語」教育とTOEICの「蔓延」に反比例するように、世の学習者の英語力の低下は目を覆うものがあります。
これは100%、文法教育、特に英作文練習の軽視に原因があります。
作文がきちんとできる学習者は、ブロークンでない会話も短期間で習得できます。考えてもみてください。
会話能力は高速英作文力+聴覚力に比例するのですから。英文を正しく作れない人が、正しい英語を話せるわけがありません。
しかし、これだけ英語学習参考書や音声教材が氾濫しているのに、私はよいと思う英作文メソッドに一度もあったことがありません。昨今の英語参考書はどれも暗記主義的な作りになっていて、英語を組み立てるときのプロセス、すなわちスキルが解説されていないのです。
結局、学習者は、英語というものは覚えるしかないものと考えるようになり、相互の言語観に横たわる「発想、文化の違い」について深く考えることがなく、それは結局論理的思考力の衰退にもつながっています。
私自身、英語をかけるようになるまでに大変な苦労をしましたが、ようやく経験を通して自分なりの「スキル」を確立しました。このコースは、優れた英語専門家の協力も得てそのスキルを余すところなく皆さんに伝授しようとして制作されました。
英作文に必要なあらゆるスキルを体系的に習得できるよう設計
このコースでは、英語を書くために必要なあらゆるスキルを体系的にひとつずつ習得していきます。実は、もっとも平易な中学英語初歩の学習内容のなかにもっとも理論的に難しい方法論が含まれているのです。
そこで、世のほとんどの教科書、参考書が説明を避け、暗記するしかないとしているような項目にも、明快なセオリーを導入して、因数分解を解くような爽快さを与えながら作文スキルを高めていく工夫を凝らしました。
なお、このコースは「名称」は英作文中心である印象を持たれるかもしれませんが、実際には「やり直し英語」のような総合的な英語力をつけるのにも大変役立つことを保証いたします。
皆さんもこの魅力的な世界を垣間見てみませんか。
【受講をお勧めする方々】
1.一般的に英語をきちんとやり直したいと思っている方
2.高校生、大学生の英語学習者
3.ビジネスの場で英語を使えるようにしたい方
4.研究者、専門の学問領域で論文を書く機会の多い方
5.翻訳者、通訳、教師など、語学の専門職を目指している方
6.ブロークンでない高度な会話力をつけたいと考えている方
7.その他、英語を本格的に習得したいと考えている方
【コース概要】
このコースは基礎力チェックと同時に作文のスキルを学び、そのあと徐々に演習に通して作文力を確実な
ものにしていきます。
【グラウンドワーク(作文基礎)講座】
・猪浦先生執筆による英語作文のプロセスとオリジナル・スキル解説本 (下記の目次を参照してください)
・章ごとにドリルがついていますので、これを送っていただき添削します。
【英語力CTスキャン】 詳しくはCTスキャンの説明を参照ください。
・CTスキャンI はほぼ中学英語の範囲の文型や必須習得事項がマスターできているかをチェックします。
課題を英訳していただき、これを添削します。ウィークポイントが見つかった場合は、項目別の補講解説と
バックアップドリルを差し上げます。
・CTスキャンII は大学卒業からプロ志向の人の英語の必須習得事項を点検します。同じく、課題を英訳していただき、これを添削します。
ウィークポイントが見つかった場合は、項目別の補講解説とバックアップドリルを差し上げます。
【中級演習】
・基礎及びCTスキャンをクリアした方のための総合演習コースです。240問の英作文を演習し、添削し、あなたの英作文力を完成に導きます。一問ごとに懇切丁寧な解説がつきます。
このコースは、学習者の方向性に合わせて、一般向け、経済・金融・ビジネス系、と理系のコースが準備されており、出題内容は並行した問題になっています。
【コース一覧表】
|
講座名 |
レベル |
期間 |
内容・構成 |
受講料 |
A |
作文基礎 |
基礎~中級 |
2か月 |
解説40pages Drill 約150題(添削つき) |
33,000 |
B |
CTスキャンI |
基礎 |
Drills 約350 題(添削つき) |
||
C |
CTスキャンII |
中級 |
2か月 |
Drills 約350 題(添削つき) |
22,000 |
D |
中級演習I |
中級~上級 |
3か月 |
一般学習者向け 課題240問(添削つき) |
82,000 |
E |
中級演習II |
中級~上級 |
3か月 |
経済・ビジネス系 課題240問(添削つき) |
82,000 |
F |
中級演習III |
中級~上級 |
3か月 |
理系 課題240問(添削つき) |
82,000 |
* 本コースは入学金免除です
* A,B,C 連続受講の場合は \44,000に割引
* A,B,C 及び D,E,F,のいずれかを連続受講の場合は \110,000に割引
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【資料】
「グラウンドワーク(基礎)」
テキストの目次
第1章 日本語と英語の構造の違い
1-A 基本的構造と語順の比較
1-B 格の表示方法
1-C 日英の発想の違い
第2章 文要素の分析
2-A 品詞
2-B 句 phrase と節 clause
2-C 文型
【研究コラム】 文型に関する問題点の研究
2-D 名詞句の構造の分析
2-E 動詞成分の構造
【研究コラム】 群動詞phrasal verb
2-F 副詞句の構造
【研究コラム】 副詞的目的格 Adverbial Objective
2-G 文全体の語順に関する法則
【研究コラム】 there is 構文と不定概念の主語
2-H コロケーション
第3章 作文のプロセス
3-A 文型を決める
【研究コラム6】 発想の違い
3-B 名詞句の形態の決める(冠詞の基本的用法)
【研究コラム7】 名詞の後に修飾語句があるときの冠詞
3-C 動詞の形態を決める
【研究コラム8】 現在完了について
3-D 前置詞を決める
3-E 類義語から文脈に合った語彙・語法を決定する方法
3-F コノテーションや語用論的要素への配慮