【翻訳通訳業界の動向】 語学力と仕事の獲得能力について (2)

以前、お話しした翻訳及び通訳業界の現状の続編です。

前回のお約束では、

 3)教授能力を活かした教師や教材制作の分野

 4)著書の執筆やコンテンツを利用したソフト制作の分野

について、お話するのでしたね。

 教授業は収入が安定しているが、時間がかかる

 まず、教授業ですが、これは変にカッコつけなければ、考えようによっては、翻訳や通訳の仕事などより収入が安定しているものです。

 

 因みに、語学学習者の多くは翻訳・通訳の仕事をカッコいいと思っていて憧れている人が多いようですが、それはとんでもない思い違いです。翻訳はまさに土方仕事、最後は体力勝負ですし、通訳は水商売みたいなもので、体力にプラス、精神的にもタフな

人でないとつとまらない辛いお仕事です。ほんとにほんとに、翻訳・調べものが好き、人にサービスするのが好き、ということでないと続かないです。

 

 その点、教授業はお品がいいですよ。自己管理できれば多少体力に不安のある方でもいけます。しかし、教育というのは農業のようなものでして、フルーツがとれるのに時間がかかります。誠実にやろうとすればするほど儲からないのです。やはりこれも「教えるの好き」というのでないと続きませんね。

 

 教授業について、ここでは大学や大手の語学学校で教師を務める、という方法論は割愛します。その理由は、ズバリ、あまりお勧めできない人生だからです。昨今、このような職は、有名大学は狭き門で、有無を言わせぬ実力かコネでもないと職にありつくのは極めて難しいし、巷の語学学校の教師は専任にでもならないと生計は立たないだろうし、そのうえあなたがやりがいがあると思えるような仕事を提供する学校は皆無だろうからです。

 お勧めできるのは自営か、企業への出張教授

 結局、お勧めできるのは、自営でやるか、企業に出張教授するインストラクターという道です。いずれもポイントは1年や2年ですぐに飯が食えるようになると思わないこと、語学そのものの実力はいうまでもなく、教授法のノウハウのブラッシュアップをゆめゆめ怠らないことです。2年精一杯努力して、仕事に思うようにありつけなかったら、それはあなたの語学教師としてのスキルに何か重大な欠陥がある可能性が強いです。

 

 さて、世の中は、キンドルをはじめ、様々な形の電子出版が花盛りになってきています。

マイナーな内容の本も電子出版により出版が容易に

この技術的な問題について私は門外漢ですので、ここで深入りすることは遠慮しますが、大事なことは、これからの世の中、これまで大手で出版されえなかったようなマイナーな内容の本も簡単に世に出せるようになるということです。

 語学を教えていると実に様々なマテリアルが蓄積されるものです。ポリグロットのメルマガの執筆者の方々はこれまで実に膨大なコンテンツを蓄積してきました。これらはいろいろな加工をすることによって、語学教育に役立つデータやマテリアルになるのです。

ニッチな分野でロングセラーを目指す方法も

一過性の小説のようなものと異なり、語学コンテンツは、一部の英語本を除いては、爆発的なベストセラーとはなりえないのですが、10~20年の期間にわたって、必ず一定の読者がいます。最高印税率70%という電子出版の世界では、それが100部売れただけでも、ちょっとした単行本の印税額と変わらない収入を得ることができるのです。

 皆さんは、ご自分の得意分野と得意言語を組み合わせればどのような著書が制作できるか一度お考えになってみるとよいでしょう。

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