【語感の磨き方】類義語のなかから適切な語を選択する方法

 

ここのところ、何人かの生徒さんから、作文などをしていて、類義語のなかからどうやって適切な語を選択するのか、その学習法を教えてほしいという要望をいただき、ちと真剣に考えてみました。

類義語のなかから適切な語を選択する方法

 次のことを実践してみてください。

  • 普段から辞書の訳語をよく読んで、その単語がどんなイメージの語かを考える習慣をつけること

よく作文を添削していて、ピントはずれな単語を探してくる人がいますが、これは和英辞典とか引いて、最初に載っていた語を使っているのではないかと思われる人がいます。抽象的な意味の語は、候補の語が2つ以上載っている場合は、必ず他の語と比較してどっちがよいか考える習慣をつけてください。英和辞典の訳語をじっくり読み、例文をみてみるとそれだけでもずいぶんその単語のイメージはわかってくるものです。
  • 外来語になっていないか思い浮かべてみる。

 

外来語として日本語になっている語は、それなりにその意味のエキスが感じられるはずです。私がよく例に出すのは「選ぶ」という語で、choose, select という英語から、日本語の「チョイス」と「セレクト」が思い出されます。何かを選ぶというときに、「チョイスする」と「セレクトする」のどちらがよいかは、その選ぶものの内容や状況を考えると、どちらの語がよいか結構わかるものです。

 

  • 類義語に適した漢字をあててみる。

昔ヤマト言葉には語彙が足りなかったので、ある概念を詳しく表したいときに漢字を組みあわせて語を作りました。同じ「さす」という動詞でも、漢字だと「指」、「刺」、「差」など複数の字があります。すると日本語の「さす」には、(1)方角を示す、(2)鋭い刃物などで突く、(3)挿入する、の意味などに詳しく分けれらることがわかります。そこで、共通項の意味の感じと、それぞれの語のもつ個性を表わす漢字とを組みあわせて、外国語の単語を表現してみるのです。こうして、私は choose, elect, select の近似値として「選択」、「選出」、「選別または選抜」というイメージを与えています。accept receive なら、「受け入れる」と「受け取る」を近似値として充てるのです。

  • 英英辞典の定義を参照する

意外と区別しにくい類義語が英英辞典で定義を読むとあっけなくわかることがあります。

select は Longman の英英辞典をみると to take as best, most suitable, etc. from a group とあります。elect to choose (someone) for an official position by voting とあり、まさに「選挙で選びだす>選出する」ことであることがわかります。

 

  • 語源を調べてみる

語源からその単語のDNAが感じられることがあります(ことのほうが多いです)。これはいくらでも例はありますが、ここでは「状況」を意味する situation circumstanceとを比べてみましょうか。situation はネットの「サイト」site と同じ語源で「位置、場所」を意味する語ですから「立場」という響きが感じられます。一方 circum は「周囲」、stance は「立っているもの」ですので、要は「周りに立っているもの>付随する事情」といったニュアンスであることがわかります。このことを頭に入れておくと、いざ作文(発話)しようとするとき、自然にどちらかが出て来るのではないでしょうか。

 

  • コロケーションを調べる

これは「語感を鋭くする」というより、確認するスキルです。日本語で「注意を払う」というので、英語でも pay attention というかどうかを、辞書やネット検索で調べるわけです。

英語では偶然 pay を使いますが、フランス語、スペイン語などでは「作る、貸す」という動詞を使います。

(確かにこの問題は難しいので、少しドリルが作れないか、検討中です)


読者の皆様は、ひとまず、上に述べた方法はぜひ試してみてください。

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