【英語耳になる必要はない?】ヒアリング・リスニングに関する誤った考えを取り除こう

 

以前、「英語耳ができない、ヒアリング・リスニングが自信ない、どうしたら聞き取れるようになるでしょうか」という内容のご質問を受けましたので、回答します。 

知っている構文・単語を話せれた場合、ほぼ100%聞き取れる

まず、ヒヤリングというものは、例えばイタリア語やスペイン語のように日本語の音声体系に類似した言語の場合、知っている構文、単語を話された場合、ほぼ100%聞き取れるものです。

聞き取れない場合は、語彙力が不足しているだけ

聞き取れないとすれば、それは聞き手の側に語彙力が不足しているだけなのです。そこで、まずは、ある程度の語彙力とそれを瞬時にかつ平易に組み立てるスキルが身についている人にとっては、ヒヤリングはさほど大きな問題ではないのです。

それよりも、英文が解釈できていないケースが多い

ヒヤリングができないのは、英文が解釈できていないケースが多いです。

実際、研究者の報告によれば、外国人に比べて劣っておるといわれる日本人の英語の能力で、劣っているのは会話力ではなく読解力なのです。

英語の場合、運悪く日本人にとって世界でも発音がもっとも聞き取りにくい相性の言語なので、本当はヒヤリング訓練を行う以前に、最低限の発音の矯正を学習者自身が行う必要があります。

自分で正しく発音できない音声というのは、聞き取れないものなのです。そこで、私たちは日本人に適した発音に関する知識を、興味深い例を示してわかりやすく教えられる教師が必要なのですが、残念ながら日本の英語教育では、日本人教師に習っても発音はよくならない、という間違った考え方が流布しています。

ネイティブに習っていれば発音が良くなる、は幻想

ネイティブに習っていれば発音がよくなるというのは実は幻想にすぎません。口真似で外国語の音素が身に着くのは、2歳ぐらいまでの子供、かなり苦労をして4歳までの子供までという研究報告が知られています。

英語の発音についてのネイティブ信仰にはもうひとつの別の問題があります。英語は世界中で使われている言語なので、そのネイティブ教師はアナウンサーや俳優のように特殊な訓練でも受けた人でない限り、必ずどこかの地域のクセ(方言)の発音があるのです。

例えば、カリフォルニア出身の先生に習っていた人は、スコットランド出身の先生に代わった途端、聞き取り力に自信を失うでしょう。

私たちは、科学的な音声学の知識のある日本人のよい先生から(実は誰も話していない)「標準発音の英語」を学ぶべきなのです。

実は英語耳(ヒアリング・リスニング)になろうと、時間を費やす必要がない

 

結論をいうと、聞き取りというのは、しょせん語彙力が相当あって、文脈やトピック(話題)が明確であればなんとかものであり、1000時間も「マラソン」する必要なないものなのです。(英会語が苦手だった私自身の経験であり、野口悠紀雄氏や神田昌典氏らも同様のことを主張しています)

聞き取りがもっとも難しいのは、子供の会話と、ブロークンはなはだしい英語のトークです。発音が崩れますし、一部の限られた環境でしか使われないスラングが混じるからです。ビジネスピープルはこのような会話力を必要としているでしょうか。

野口先生も「スラングはわからなくてよい」と断言しています。

参考になれば幸いです。

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